SAN-EI VN CO.,LTD.

ベトナム工場の強み

ベトナム人が経営する日系企業現地工場の強みとは

三栄金属製作所では2007年からベトナム人研修生を受入れ始めたのをきっかけに、今後拡大していくと予測されるベトナムという地に工場を展開することを決意し、2013年、三栄ベトナムを設立しました。
現在この工場を任されているのは、副社長のタット氏。日本企業の海外工場で現地の社員がリーダーを務めるのは実は難しく珍しいことです。
タット氏がベトナム工場のリーダーになった背景には、三栄金属製作所の大切にしている企業精神があります。

きっかけは外国人技能実習制度を活用した人材育成

日本で実習生として働いていたタットさん

日本で実習生として働いていたタットさん

タット氏はベトナムの専門学校で金属加工技術を学び、2010年、22歳の時に外国人技能実習制度を使って三栄金属の実習生として日本へやってきました。
外国人技能実習制度とは、日本での技能移転を通じて途上国の経済発展を支援することを目的とした制度で、最大5年間の実習が可能となっています。しかし、実際には労働力不足の補填としてのみ機能することも多く、制度の運用には課題も指摘されています。

日本人も外国人も関係なく成長の場がある三栄金属

日本でも巽工場や田島工場でもベトナム人が工場長を任されている

日本でも巽工場や田島工場でもベトナム人が工場長を任されている

三栄金属製作所では2007年からベトナム人の実習生の受け入れを始めました。日本に来るベトナム人はとても優秀で、彼らをただの労働力にするのはもったいない!と社長の文は考え、有能な人材となるよう日本人も外国人も分け隔てなく接し育成に取り組みます。
その期待に応えるように実習生たちは真面目によく働き、積極的に技術や語学を学びました。日本のエンジニアも言葉が通じない中で彼らの成長を目の当たりにし、会社に活気が出ました。
タット氏は2010年から3年間日本で実習生として働き、実践の中で金属加工技術や日本語を学びました。その勤務態度などが評価され、研修が終わって帰国した後もベトナム工場の立ち上げにスタッフとして参加してもらいました。

三栄ベトナムの強み

  • ベトナム人従業員とのコミュニケーションが円滑に

  • ベトナムでのネットワークの拡大

  • 日本と同じ高品質の製品

タット氏は日本語も堪能で、ベトナム現地企業、日系企業との交渉も円滑にこなし、ベトナム国内での生産ネットワーク構築に大いに貢献しました。
ベトナム国内企業向けが大半であった仕事は、日本三栄との連携により現在では日本向け輸出の割合も増加。世界規模での生産ネットワークにより安定した製品供給を実現することが出来ました。
三栄ベトナムは今では80名の若手ベトナム人が働く「未来志向の工場」になりました。

三栄ベトナム工場では日本と同水準の品質管理を徹底しております。定期的に日本からスタッフを派遣し、品質管理についてチェック及び教育を行っております。
これによりベトナム現地企業では難しい高品質な製品供給を実現しております。

三栄ベトナム工場が目指すもの

三栄ベトナム工場が目指すもの

工場長から副社長に昇進した今でも、ベトナム各所のお客様に自ら足をはこび営業もこなすタット氏は、弊社でも理想のモデルケースです。
日本で技術を学んだ実習生がベトナムに帰り、エンジニアとして三栄ベトナムで活躍する。やがてリーダーとなり現場を動かしていく・・・このサイクルがコンスタントにできれば、三栄ベトナムはさらに進化することができます。

三栄ベトナムではこのような日本とベトナムをつなぐ「ブリッジ人材」を育成し、日本、ベトナムのものづくりの発展に寄与していきたいと考えております。